バレエのターンアウト
バレエの必須であるターンアウトを考えてみようと思います。
ターンアウトとは外旋のことで、アンデオールとも言われています。

クラシックバレエテクニック(大修館書店 グレッチェン・ワーレン著 谷桃子監訳)によれば
プロのダンサーに求められる外旋の理想である90度は、ふつう膝から上の部位で60~70度外旋し、さらに膝から下では20~30度外旋して得られると書いてあります。
また、足を傷めないで外旋できる角度は、それぞれのダンサーの生まれながらのターンアウトの能力による。
とも書いてあり、さらに、クラシックバレエを学ぶのに適した股関節でなければバレエの訓練でケガをする可能性があるとも書いてあります。


これにも書いてある通り、クラシックバレエに適した股関節をもって生まれる可能性はかなり低いと思いますが、バレエの訓練(この書籍になぞらえると)を受けたいと考えるお子さんは左右90度あわせて180度開くことを目指さなければなりません。
世の中の情報では、「股関節から開く」と言われている場合もありますが、解剖学的には外旋角度は45度でしょうか。ただし、大腿骨体と骨頚部の捻じれ角(前捻角)が小さい後捻では、外旋角度は大きくなり、バレエに適した股関節と呼ばれます。反対に前捻角が大きいと内旋角は大きくなりますが外旋はしづらくなってしまい、いわゆる内股と呼ばれる状態です。
内股傾向でもバレエのレッスンでは外旋を要求されますので、股関節後部にある外旋筋群を目いっぱい働かせることになります。使い過ぎて緊張の高まった筋肉のケアが不足すると筋肉の柔軟性が下がり固まってしまい、いざターンアウトしようとしてもつっかえ棒のように外旋を妨げていしまいます。

主に働かせるのは外旋筋群(外旋6筋)ですから、これが固まって柔軟性が下がるとターンアウトを妨げてしまいます。リリースする方法は様々ありますが、各筋が緩むように、縮んだ状態が伸びるように、筋肉のセンサー(固有感覚器)の感度を調整し緊張度合が下がるように、筋と周辺組織の滑走がよくなるように、アプローチしていきます。
その人の持っている股関節の外旋角度を十分にしてあげると、骨格的に不利と言われる股関節でも、案外ターンアウトがしやすくなります。
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