狭窄症とヘルニア

ガレージの雪下ろしをした後から腰痛となり整形外科を受信した高齢男性。
レントゲンとMRIで背骨同士の隙間が小さいこと、小さなヘルニアが撮影されて診断を受け、ひとまず鎮痛剤が処方され経過観察となりました。

腰椎レントゲン


来院時の症状は、腰を反らすと殿部から大腿の外側から前を通って膝の内側までのしびれがあるとのことです。
整形外科受診でこのことを訴えると神経の圧迫を疑われて当然で、画像でも腰椎2番と3番が狭くなっているとのことなので、狭窄によるしびれと診断されたのかと思います。

腰椎を触診と動きでみてみると、腰椎3番のすぐ脇が押されると殿部に痛みを出し(多裂筋に圧痛があり)、その第3腰椎が右に回旋しながら右に傾いていて(右回旋右側屈)、右側の背骨の関節(椎間関節)が開いた状態でロックしています。
まずは、椎間関節の異常による痛みとしびれを疑ってマッスル・エナジー・テクニックによって関節の機能を回復させます。
腰を反らす動作で、殿部への痛みが半分ほど消えたようです。
次に股関節を曲げると楽で伸ばすとしびれが出て、小殿筋が過緊張してますのでリリースします。
これで、殿部の症状はほぼなくなりました。
次は大腿前面の斜めのしびれです。
これは縫工筋の走行に沿ってますので、この筋肉緊張を下げることと周辺組織との滑りを改善させます。
斜めのしびれは消えたけど大腿の内側にしびれを感じてきたようです。
次は大腿神経からの症状を疑って、大腿骨小転子の腸腰筋付着部を圧迫すると緊張と圧痛があります。
腸腰筋をリリースすると膝のお皿の辺りにのみしびれが残っています。
ここは、雪下ろし作業で大腿四頭筋が過剰活動し、脱水と過用により筋膜の癒着がおこり、動かすと表層の神経が刺激されてしびれが出ているようです。
皮膚面、その下の浅筋膜、深筋膜などの間に滑りを作り、しびれ感が無くなったようです。

腰を反らす、左右にねじる、しゃがみ込みから立ち上がり、直立の歩行、仰向けの寝姿勢など全ての動作で痛みとしびれが無くなったようです。
ただ、いったん症状が無くなっても、再度組織間の滑りが悪くなると再度症状が出るかもしれない可能性があります。
その際には、再度癒着した組織の滑走を促せば消えていくと思われます。
手術を考えてほしいという説明を受けてたようですが、年齢を考えれば背骨の隙間の狭さやヘルニアは誰にであるでしょうから、症状が消えれば問題はないかと思われます。

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