症状の原因~組織の滑走
思い当たる原因がないけど痛みが出た。
なーんか気が付いたら痛みがある。
寝起きが一番つらくて、だんだん落ち着いてくる。
なんて訴えをよく聞きます。
こんな時には、「組織の滑走」が悪くなって起きる症状かと思います。
じゃあ、「組織の滑走」って何?
って言う前に「組織」って何?からいきましょうか。
体の「組織」の分け方にもよりますが、ここではざっくりと、筋肉、脂肪、骨、水分の4つに分けましょうか。
筋肉は、動きの元となりエネルギーを消費して熱を発生します。
脂肪は、組織間の滑りを良くしてエネルギーの貯蔵庫となります。
骨は、体の形を保つ「芯」となり、ミネラルの貯蔵庫になります。
水は、すべての細胞を潤し、栄養や老廃物を運搬します。
筋肉は、動きの目的によって大きく、あるいは小さく分かれます。
それぞれの筋肉の表面は筋膜に包まれて、それぞれがスルスルと滑りあうことで滑らかに働けます。
この「滑らか」のもとは筋膜上のヒアルロン酸であり、「水」に含まれる「粘度のある高分子化合物」であり、「脂肪」などです。

たとえば隣り合う筋肉の筋膜間で脱水が起こると、摩擦が増えてヒアルロン酸分子の端っこが変性したりくっ付きあったりします。
くっ付いてしまうと、その部分の滑りが悪くなり、やがて痛みが発生したりします。
今一度、体の組織分類をすると四つに分けられ、
上皮組織=外界からの保護、吸収、分泌をするところで、皮膚や粘膜、内臓器官など。
結合組織=支持、結合、保護、運搬をおこない、骨、靱帯、軟骨、血液など。
筋組織=運動、血液循環、臓器の働きなどで、骨格筋、心筋、消化管など。
神経組織=信号の受け渡し、処理などを行い、脳、せき髄、末梢神経まど。
となります。

これらの分類上の間でもそれぞれの滑りが悪くなると、何らかの症状に繋がります。
たとえば、皮膚と皮下の浅筋膜、浅筋膜と深筋膜、深筋膜と筋肉、筋肉と神経や血管、あるいは筋肉と骨の間の滑走が悪くなると痛みやシビレなどが起こります。
通常、起きている日中は動きがあるので、組織間に動きが生まれ段々滑りがよくなるけど、寝起きでは寝ている間の少ない動きで滑走が悪くなり癒着が起こり、痛みやシビレとなってしまいます。
寝起きの調子が悪くて、次第に良くなるのはこういうことですね。
組織間の動きが悪くなると疲労を感じやすくなりますが、この疲労が蓄積すると組織の癒着が生じて、ある時から痛みやシビレが出たりします。

症状の原因に心当たりがない場合、その多くは「組織の滑走」に問題が起こったと考えられそうですね。


