膝の靱帯損傷と内側の痛み
夏に膝の靱帯を傷めて固定治療は終わったんだけど、膝を内側に入れる時の違和感が無くならないとお困りの方。
固定処置によって靱帯の修復を待ちますが、通常は組織の修復に際しては組織の線維化が起こります。損傷部分の修復よって「傷跡」が残るイメージです。
その「傷跡(線維化した部分)」が時間の経過とともに吸収されれば元通りの滑らかな組織になりますが、吸収されきれず線維化部分が残れば組織の滑らかな動き(滑走)が妨げられて、動きの制限や動きに伴う痛みが発生します。
固定や可動範囲の減少などで循環不良が起こると、線維化部分の吸収が進みづらくなります。
今回の場合は、痛みや違和感の部分が膝の内側で後ろ寄りということで、動きや触診をさせていただきます。
まずは関節内側を伸ばすように膝を内側に倒します。靱帯あたりに痛みを感じるようです。
次に靱帯部分を押すと圧痛がありますので、圧痛のある組織をポジショナル・リリースで緩め処理します。
それでも違和感が残るということなので、もう少し下方の部分も触診すると「鵞足」と呼ばれる部分にも圧痛があります。
膝を内に入れての症状だから、縫工筋への伸長負荷、または周辺組織との摩擦負荷が原因かもしれません。
圧痛のある縫工筋のリリース、関連する薄筋、大腿四頭筋、関節包のそれぞれの滑走を促して、違和感を感じていた動きをしてもらい確認し完了です。
やはり固定による循環不良と疼痛回避の可動制限などによって膝関節周囲の滑走に問題が残ってしまったのかもしれませんね。


