坐骨神経痛・・・もどき

「おーい、ちょっと来てー!」
「なにー?」
「いーからちょっと来て!」
我が家は二世帯住宅です。
階下に母が住まい、2階が我が家です。
時々、下から呼ばれます。
妻はすぐ気付き、「どっか痛いんでしょ(笑)」と言います。
「どうした?」
「いや、昨夜からずっと脚が痛くて寝れなかったんだわ。お尻のとこから足先までビィーッと痛だるくてさ。坐骨神経痛にでもなったんだろうか?」
「いや、関係無いっしょ。」
「だって酷かったんだから。」
「じゃあ、痛い方を上にして横になって。」
「こうかい?」
「そうそう。それで、ここを押すと痛いでしょ。」
「痛い!でも痛かったのは、この辺から足の方までずっとなのさ。」
「そう。それは、感じてた痛み。で、ここが原因。」
「いや、そこじゃないって。」
「あのね、痛みを感じてたとこってのは、『火災報知器』がなってる場所な訳。で、『火元』はココな訳。」
「ふ~ん…。でも痛かったのはこっちなんだよ。」
「そうそう。だから、『火元』の火事を知らせるのに『火災報知器』が鳴った訳。でもね、『火災報知器』に水掛けたって火は消えないのよ。『火元』を消さなきゃダメなの。分かった?」
「なんでも良いから、早くやってよ。」
まるっきり信用されていません…。
でも、これで治ります。何度か必要でしょうけどね。
殿部(お尻)の奥の方にある筋肉に、痛みを発生する『トリガーポイント』が出来て、そこから関連する部分に痛みを発する典型的なパターンです。
日中は比較的症状が出にくく、夜寝ているときに症状が出る場合が多いようです。
お尻からモモ、スネの横辺りに痛いダルイ異常感覚を出します。
『坐骨神経痛』と誤診される場合が非常に多いパターンです。
筋肉が損傷して原因が出来ますので、そこの損傷具合と修復具合で治るまでの時間が変わります。
小さなキズはすぐ治るけど、大きなケガが治るのには時間が必要なのと一緒ですね。

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