膝の痛みは年のせい
「膝が痛い」と来院される方の多くに「年のせいですか?」と質問されます。
「老化現象で膝が曲がって痛いって言うじゃないですか?」、「加齢で膝の軟骨がすり減って痛みを出すってTVで見ましたよ。」などと言われることもあります。
膝ばかりではなく、ほとんどの痛みは骨ではなく筋肉などを原因とする痛みです。ただ、原因部分で痛みを感じるのではなく、関節など原因から離れたところで痛みを感じてしまいます。
関節で痛みを感じるので関節が悪いのかと思われますが、関節に異常があることは滅多にありませんし、年齢を重ねたから痛みが出るとか、関節が曲がるとか、軟骨がすり減るということもありません。
膝が痛くて医療機関を受診しても湿布と鎮痛剤の処方だけだったり、モモの筋トレ(大腿四頭筋の筋トレ)を勧められたりすることが多いと思いますが、それは整形外科的な病気ではないということで、骨には異常が無いということです。
膝に関連する筋肉由来の痛みが膝関節で感じているという意味なんですが、整形や整骨院などでもその因果関係をはっきり説明してもらえない場合も多いようです。
また、なぜ筋肉が痛みを出すかというと、多くの場合で筋肉に負荷がかかりすぎて疲労し傷んでいるからです。
しゃがんだり立ったりを繰り返す、草むしりなど長時間しゃがんでいた、階段の上り下りが増えた、正座の機会が増えた、膝を伸ばして床に座る事が多い、横向きで股関節を曲げ膝を伸ばして寝る、膝をねじって座るなどで膝周辺の筋肉が過負荷となって傷みます。
歩く機会が減ったりすると膝周囲の筋肉が衰え、小さな負荷で傷みやすくなるから動かして筋力を保つことは大事なことです。年齢なりの運動を欠かすと痛みに繋がる可能性が高くなるということです。
動くことで筋力を保ち、疲労したところをストレッチやマッサージでケアし、負荷が多くなるような姿勢や動作を避けると、痛みからの回復と今後の予防につながります。
持病や高齢になって運動量が減ることはあるかもしれませんが、出来るだけ動く機会を減らさない。、このことは膝だけではなく、その他の痛みにもつながることですよね。
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筋膜・筋肉の機能異常、自律神経の機能異常が心身の痛みとなります。
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