ニュースを遠ざける

「センセ、昨夜の会見見ました?なんか腹立ちますよね。何とかならないものでしょうかね。」
「あぁそうですか。」
「だってね。○○○○○○○○○なんですよ。あれはいただけませんね。」
「そうなんだ、それはいかんですね。」
「あぁそうか、センセは帰り遅いから見る暇ないかもしれませんよね。」
「いやまあ、それもそうなんだけど、僕はほとんどニュースって見ないんですよ。」
「あら、どうしてですか?」
「だってね、ニュースを見過ぎると体調が悪くなるんですよ。
これは僕だけじゃなくって、誰でもそうなんですよ。
ニュースってそういうものなんですよ。」
「でもねセンセ、大変なことになってるんですよ。なぜ見ないんですか。」
「いや、全部を見てないわけでもないんですが、心に訴えてくるように作られたものは見ないんですよ。
あとね、某国営放送のニュースは特に見ないですね。心が沈んじゃいますからね。」
「そうなんですかぁ。」
「“心”はね、すごく動きやすくできてるんですよ。
熱くなったり冷たくなったり浮いたり沈んだりフラフラしたりザワザワしたりね。
心が沈むと体調も沈むんですよ。
一番危険なのは、心が遠くまで行っちゃって自分の身体から離れちゃうことなんですよね。
そうすると、身体に大きな隙間が出来ちゃうから、病気が忍び込んでくる。
これが一番大変なことなんですよ。」
「でもね。」
「いやいや、心情的には分かりますよ。
でもね、ニュースを見たばっかりに僕が体調崩してどうするんですか。
僕は体調崩した人たちを診なきゃならないんですよ。
その方たちの体調が戻って、
そして社会活動をしっかりやってもらえるようになった方が良いと思いますけどね。」
「そりゃそうかもしれないけど。。。」
「まあともかくね、テレビや新聞を遠ざけることですよ。
僕が真剣にテレビ新聞を見たところで、何の役にも立ちませんしね。
それなら、遠ざけておく方がよっぽど役に立つ(笑)」