ヘルニアには注射!?

「センセ、私の友達でダンスやってる人がいるんだけど、こないだ腰が痛くて動けなくなる位になったんですって。それでね、会社の同僚の人に勧められて整形外科に行ったんですって。そしたらお医者さんに『完全なヘルニアですね。あなたの場合、腰椎がカーブして無く真っ直ぐなんですよ。だから身体の重みが真っ直ぐ背骨に加わって、椎間板が飛び出たんでしょうね。』って言われたんですって。」
「そうですか~、それは大変でしたね。それで、治療は何かされたんですか?」
「ええ、なんでも注射されて、そしたら痛くなくなったんですって。そしてね、ダンスは負担が大きいからヨガにしなさいって言われたらしいですよ。インナーマッスル鍛えなさいって。」
「痛み取れたんなら良かったですね。でもね、注射とヘルニアって関係無いんじゃないの?」
「…。あっ!?そうですよね。ヘルニアって骨の問題ですもんね。骨に注射するわけ無いから、関係無いですよね!」
「そうそう、『完全にヘルニア』だったら注射したところで変わんないと思いますけどね。まあ、筋肉に消炎鎮痛剤か麻酔でも注射したか、神経自体を感じなくさせたかなんでしょうけどね。」
「ああ、そうですよね。ほんとにヘルニアだったら注射してヨガやってる場合じゃないですよね(笑)」
「まあ、痛みが無くなったんだから良しとしていいんじゃないですか(笑)。それより好きなダンスされた方が良いように思いますけどね。」
「そうですね、今はまだヨガを頑張る気になってるから、少し冷めたら教えてあげよ♪」
今のところ、ヘルニアと腰痛、または坐骨神経痛といわれるような下肢痛に対する因果関係は確定されていません。
無関係と考えられる場合の方がはるかに多いと思われます。
ある一部の筋肉が疲労し、損傷を起こして痛みを発します。
通常、疲労による筋肉の損傷は、安静(通常生活)にして3日から2週間ほどで修復されるようです。
修復がスムーズで無くこじれてしまったら、慢性化します。
病院で湿布などを出され、『様子を見ましょう。』なんて言われた場合は、この自然な修復を期待してだと思われます。
損傷部分がこじれて、『トリガーポイント』と呼ばれる状態になると激しい痛みやシビレ、熱感や冷感などを起こします。
『動けないほどの腰痛』、『ぎっくり腰』がこれにあたるでしょうか。
湿布を張るだけじゃ良くならない場合ですね。
相応の施術や治療が必要な状態ですね。
相応の施術は必要ですが、ヘルニアじゃありませんよ^^

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