筋肉が再生する

「最近、肩の辺りに痛みが出やすくなってないかい?」
「実はそうなんですよ…。セルフメンテナンスが足りないんでしょうか?」
「いや、そうじゃないよ。この辺りにあった硬変した筋肉が正常に変わってきてるんだよ。正常な筋肉が増えてきて働きだした分、疲労して痛みが出やすくなってきたんだと思うよ。」
「えっ!そうなんですか?」
「前あった硬い筋肉は、大して働きも出来ないから疲労もしないし、痛みも出ない。生まれたての筋肉は、弱々しくてすぐに疲労する。だから痛みが出やすい。」
「そうですか~。やっぱり半年掛かるんですね~。」
「山形の先生に診てもらった時、半年掛かるとか、一年掛かるとか、そんな話はあったの?」
「ええ。やっぱり半年は掛かるだろうって仰ってましたね。」
「あぁ、やっぱりね。」
「最近、ふらつきや耳鳴りもほとんど気にならなくなってるのに、なぜ痛みが強なったのかすごく心配だったんですよ。」
「うんそうだよね。でも、もうあと一頑張りじゃないのかな。」
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筋肉が硬変し、柔軟性を失う。
仕事や日常生活の疲労や、事故など外力による筋肉の損傷が原因となります。
線維性の組織が入り込むのかもしれないし、筋線維そのものが硬変するのかもしれない。
触診すると独特の感触がある。
このような筋肉が元となり、様々な症状が身体に現れます。
痛み、冷感、熱感、内臓の症状、自律神経症状、めまいや耳鳴り・・・
症状を解消するには、硬変した筋肉を再生させることが必要です。
実は筋線維(筋肉の細胞)は日々生まれ変わっています。
しかし、筋肉内の環境が整わず、老廃物や炎症性の化合物が排出されない状況では
生まれた筋線維が正常に育ちません。
筋肉の疲労物質や炎症性の毒素を排出し、健康的な環境を整えてあげることで
正常な筋肉を少しずつ増やしていきます。
数ヶ月から半年程度の根気強い日々のセルフメンテナンスと施術が
筋肉の再生を可能にします。
健康で丈夫な筋肉になるには、さらに数年程度の時間が必要になるんでしょうね。