肩こりと頭痛~僧帽筋

一般的に知られる肩コリ筋 = 僧帽筋
頭痛の元にもなります。
(当たり前じゃん、肩がこり過ぎたら頭が痛くなるじゃん。
なんて言わないでくださいね。)
よく見られる症状では、首と頭の境目の痛みと、首の後ろ寄りから肩先にかけての痛み。
または、それに加えて肩甲骨の内側への痛みが加わる場合もあります。
トリガーポイントが常に痛みを発する状態を、活性が高いというのですが、
活性が低い場合には、コリ感や違和感として症状が現れます。
トリガーポイントがある方を観察すると
・首のあたり(僧帽筋)をストレッチしようと、頻繁に頭を動かしたり、肩を動かしたりする。
・腕組みをして、腕の重さが肩にかからないようにしている。
・腕組みで、片方の手をあごにあてていいる。
などがみられます。
また、活性が高いと、重たいコートや、リュックやバッグ、ブラジャーの肩ひもが堪えられなくなったりもします。
なんか、イライラする感じになってしまうんですよね。
僧帽筋は、通常の解剖学では3つに分けますが、痛みの出方で4つに分けることができそうです。
下部線維、中部線維、上部線維の後方は、背中側の面に痛みを出しますが、
上部線維の前方(後頭部から鎖骨に向かう線維)からの痛みは、首の横を上方に向かい、
下あごの角と、耳をぐるっと回るようにしながら、こめかみに集中します。
同じ僧帽筋でも痛みの出方が様々なんですよね。
トリガーポイントが活性化する原因は、
背中を丸めた姿勢
高すぎる肘掛で肩が持ち上がる
高いテーブルや机に肘をついて、肩が持ち上がる
肩をすくめるクセがある
肩で荷物を担いだり、細い紐のリュックをつかう
手を頭上に伸ばして高所の作業をする
など、筋肉を縮めた状態にしたり、過負荷になったりする場合です。
治療は、トリガーポイントの部分を圧迫し、その後ストレッチします。
予防は、姿勢を正す、過負荷をかけない、リュックのひもなどで直接刺激をかけない、
などになります。
テニスボールでセルフマッサージをして、ストレッチするのも効果的ですよ。