腹筋がうまく出来ない

モニター施術を受けられた方の症例です。
以前に膝を亜脱臼し病院に掛かっています。
理学療法士さんから
モモの筋肉をつけること
腹筋を付けること
というリハビリの課題を出されています。
膝関節の画像診断でほぼ問題が無いとも言われているそうです。
傷めた側の膝に荷重をかけるなという指示も出ていたそうですが、
それではマシンを使う以外、
日常生活では筋トレになりませんよね。
荷重を掛けられない分どこかで補償(かばうこと)しなきゃいけませんから
アンバランスなカラダの使い方になりますよね。
その方の場合、
腰椎(背骨の腰の部分)同士をつなぐ関節がロックをし
前後にスムーズに曲げ伸ばしできない状態でした。
で、前に戻って
腹筋がうまく出来ない
という現象。
ピラティス・インストラクターのRinaによれば
腹筋運動は、
「オナカの上の方から順番に曲げ込んで
オナカがCカーブになるようにして
起き上がっていく」
なんだそうです。
その方に腹筋運動をやってもらうと
オナカの上の方は曲がる(凹む)けど
中盤以降は
勢いをつけて、エイッと起き上がっています。
(これは、腸腰筋を使って股関節で曲げています=骨盤を起こしています)
腰椎がスムーズに曲げ伸ばしできないから
Cカーブが作れないんですね。
治療は、
マッスルエナジー・テクニックでロックした腰椎の関節を解放し
スムーズに曲げ伸ばし出来るようにしてあげること。
さらに、PNF(神経筋促通法)で傷めた側のモモの神経と筋肉を活性させてあげる。
Rinaは、まだこの症例に対処できていませんが、
状況は理解しました。
治療の基本が、認知・判断・操作だとしたら
認知が出来たということ。
次は、判断と操作ですね。