鍛えること、休むこと

「センセ、どう?少しは筋肉付いた気がするんだけど?」
と、70台半ばのとても頑張り屋さんの女性。
膝の痛みでリハビリに通ってて、理学療法士の先生に筋肉が無いって指摘され
随分と気にしてリハビリとトレーニングを続けてました。
「ところでセンセ、たまには休むことも必要だと思うんですけど、
休んだら筋肉って落ちちゃうの?」
「そうですね…スポーツ選手とかダンサーの方なんかは、
そういう事を気にしますね。」
「やっぱりそうなんだ…
でも少し休みたいなって思ってさ。」
「良いと思いますよ。休みましょ♪」
「そうよね。」
「そうそう。
と言うより、休まなきゃダメですよ。」
「そうなの?でもトレーニングが…」
「トレーニングはですねぇ。
負荷をかけて傷つけて、休んで回復することで成長するんですよ。」
「休んで回復?」
「そ、休んで回復させないと筋肉が出来てこないんですよ。
それをね、負荷を掛けて負荷をかけて負荷をかけて、
を繰り返すだけで休養が無いんですよね。」
「うん…そうですね。」
「で、負荷かけて傷ついて、回復しないでダメージだけなんですよ。」
「あ、そうか。」
「そうそう。でこんな状態になっちゃう(笑)」
「あはは、そうね。こんな状態(笑)」
「ところでね、筋肉付けて何を目指すの?」
「え?」
「目指すのは、いつまでも元気に日常生活を送ることかな。
なんて思うけど、どうですか?」
「そうそう。それそれ!」
「日常生活をキッチリやってれば、
日常生活に必要な筋肉って使われてるはずなんですよね。
ってことはね、日常生活分のトレーニングになってると思いますよ。
まして、結構頑張る方なんだしね^^」
「あっ、そうよね。トレーニングになってるんだよね^^」
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なぜそんなにトレーニングするんだろう?
それ程までに筋トレって必要なのだろうか?
確かに、日常生活に必要な筋力は必要だろう。
それ以上の筋トレで何を目指すのだろう?
ただでさせ疲労しているのに
回復させることをしないでトレーニングを重ね
さらに疲労の上塗りをする。
疲労を回復させることの方が
健康でいられるのではないだろうか。。。