その痛みはどこから?

患者さんとの会話で
「こないだワタシの友達が、股関節が痛くて病院行ったら
『股関節がはまってる皿が浅いから痛みが出てる。将来的に手術した方が良いかもしれませんよ。』
って言われたんだってさ。」
という話になりました。
「そうですか。でもそれって生まれつきの形ですよね。」
「え?」
「生まれつき、股関節のはまり方が浅いんですよね?」
「ん?そうだね…」
「じゃ、なんで今になってから痛いんでしょうねぇ。」
「そんなこと知らないよ。」
「いや、そりゃそうでしょうけど。
元々生まれつきの形だったら、例えば若い頃や子供の頃も痛みが出てもおかしくないと思うんですよね。」
「まあ、そうかもね。そういえば、年取って筋力が落ちてきたから痛くなるんだとも言ってたね。」
「じゃあ、手術しなくて、筋力つけたら痛くないんじゃないのかなぁ?」
「そういえば、筋力つけようと運動したいけど、痛みがあるから運動できないとも言ってたね。」
「じゃあまずは、その痛みを取ることからですよね。」
「そうだねぇ。。。えっ?
股関節に問題があって痛いんだから、
運動するためには、やっぱり手術なのかな?」
「いやいや、そうじゃなくって、
元々の形は形であって、
それとは関係ない痛みが、たまたまその場所に起こってる。
だから、痛みを取れば問題とならないってことですよね。」
「そうだねぇ。。。
ってことは、関節の形と、今の痛みは関係ないってこと?」
「元々の形は元々の形だから、
今の痛みには今の痛みの原因があるってことでしょうね。」
痛みの原因の大部分は、骨や関節が原因ではありません。
筋肉など、周辺の柔らかい組織が原因です。
レントゲンなどに写らない部分に問題が起きて痛みが出ます。
腰痛 札幌