それなんですか?

「それ、すごく痛いけど、なんですか?」
慢性腰痛が悪化してしまったお医者さんです。
過去に、坐骨神経痛とも診断されていらしたようです。
「これはですねぇ、腰方形筋と腸腰筋、腹斜筋と腹横筋の筋膜が癒着してしたところかもしれませんね。」
とワタシ。
「どうしてそんな風になってるんですか?」とお医者さん。
「座りっぱなしとかで疲労した筋肉や筋膜が損傷しちゃって、その後も疲労が重なってうまく修復できないで癒着なんかが起きたんでしょうかねぇ。イメージとしては、筋膜同士がへばりついてスムーズに滑走しない状態でしょうか。」
「あぁ、なるほどね。」
「で、そこをですねぇ、ちょこっと弄くって熱を持たして筋膜の粘凋度を下げて、筋膜が滑走できるようにしてあげるんですよね。」
「うん。熱くなってきたねぇ。」
「これで、少しストレッチしてみますね。うん、伸びるようになったみたいですね。」
「熱持ったままでいいのかい?」
「多少炎症起こしてますので、熱感が続いたり、少し痛みが出るかもしれませんけど、長くても数日中にはなくなります。気になったら湿布でもして下さいね。」
「なるほどね。」
「あっ、スイマセン。お医者さんに言う言葉じゃないですよね^^;」
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疲労が重なって筋肉が損傷する。
通常は、損傷部分がスムーズに修復されて組織が新しく生まれ変わります。
しかし、疲労部分の緊張が高すぎると血流が阻害されるので、組織が生まれ変われず変性して組織異常となり、トリガーポイントが発生して痛みを出したり、筋膜が癒着したり線維化して痛みや動きが悪くなったりします。
組織異常部分をもう一度壊して、正常な再構築ができると、正常な組織となって治るという状態ができます。
施術で治しているようですが、実は異常な部分を壊してるんですよね。
そうしないと、正常な組織にはなってくれないんですよね。