歯が痛い、歯が浮く、歯にしみる。

「センセ、最近歯が痛いんですよねぇ。歯が浮く感じもあるし。また歯医者さん行かなきゃダメかなぁ。」
「虫歯ですか?」
「そんな感じでも無いんだけどねぇ。」
「ちょっと噛む筋肉とかをやっていきましょうか。案外治るかもよ。」
「ホントですかぁ?」
で、後日。
「センセ、歯治っちゃった。しみてたのも治っちゃったんですよねぇ。」
「あぁ、やっぱりね^^」
「えー、センセ知ってたのぉ?」
「うん。珍しくない症状だからね。」
====================
噛むときに働く筋肉=咀嚼筋(そしゃくきん)と呼ばれる筋群です。
頬のところにある咬筋(こうきん)
口の中にある内側翼突筋(ないそくよくとつきん)
顎を開くときに働く外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
頭の横にある側頭筋(そくとうきん)
主だったところでこのあたりでしょうか。
(協力する筋肉は他にもありますが)
各筋にトリガーポイントが出来たときの症状は、
咬筋なら、上下の奥歯の痛み、歯茎の腫れてる感じ、歯が浮く感じ、歯がしみる、など
内側翼突筋なら、口の中の、どこだか分からない痛みや違和感、など
外側翼突筋なら、顎関節の痛み、など
側頭筋なら、上の奥歯の痛み、下顎の左右のズレ、など
痛みや違和感のほかに、口を大きく開けられないとか、カクカク音が出るとか、
いわゆる顎関節症と呼ばれる症状が出たりもしますし、
夜間の噛み締めで、歯ぎしりをしてしまったりも起こります。
また、緊張の高い筋肉に引かれて、顔が曲がったりもします。
側頭部や頬のあたりを自分でマッサージして、ストレッチすると
ある程度緩和されるかもしれませんね。
ちなみに、ストレッチは「アイィーーーン」と下顎を突き出して
そこから大きく「アーーー」と口を大きく開けます。
人前ではやらない方が良いかもね^^
不安のある方は無理にやらないでくださいね。
顎が動かなくなったら困りますからね^^;