子供の線維筋痛症

m3.com 一般医療ニュースより転載
線維筋痛症:原因不明、痛くて登校できない–子どもの実態調査 横浜市立大
2009年6月26日 提供:毎日新聞社
 ◇心理面支援で症状緩和も
 わずかな気温変化や小さな音、弱い光で激痛が生じる「線維筋痛症」の子どもの実態を、横浜市立大が初めて調べた。大半は登校できないほど体調が悪く、睡眠障害に悩む患者も目立った。日常生活に大きな支障が出ているが、実態を知らない医師や教師が多いとされ、理解促進が急がれそうだ。この病気は、炎症など一般的な痛みの原因はなく、今なお発症の仕組みは不明で治療法も確立されていない。
 調査は07年、全国の小児リウマチ専門医が所属する17医療機関と、神奈川県の小児科学会員約800人を対象に実施した。その結果、線維筋痛症の診断基準に合致する子どもが全国で24人いることが分かった。発症時の平均年齢は小学5年ごろ(11・7歳)だった。
 24人全員が全身痛を訴え、弱い刺激でも痛みを感じる子どもが約8割、睡眠障害が約6割いた。移動に車椅子が必要な子どももいて、23人は登校できない状態だった。一方で、薬を使わず、生活環境を変えるなど心理面での支援で症状が緩和するケースも多かった。
 調査した横田俊平教授(小児科学)は「小児科医も、この病気を知らないため、病名が分からず苦しんでいる子どもが多い。不登校児にも患者がいる可能性が高い。医師や両親、学校に実態を理解してほしい」と話す。【永山悦子】
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線維筋痛症は、原因不明とされています。
が、その原因を筋肉自体の病気であると論じ、
その理論を元に実際の治療にあたり成果を上げている医師もいます。
原因は、骨格筋の代謝異常により正常な筋肉を維持できなくなり
線維化し硬化する事だとしています。
初期の頃には筋筋膜疼痛症(MPS)の原因である、
トリガーポイントの存在が関連していると思われます。
小さな子供でも、脚が痛い、腰が痛い、背中が痛い、肩が痛い、首が痛い、頭が痛い・・・
全身に痛みが出る可能性はあります。
その時に出来ているであろうトリガーポイントをそのままにしている内に
筋肉が代謝不良を起こして硬く変質してしまったのかもしれません。
身体のどこかに痛みがあるお子さんや
体が硬いと感じられるお子さんをお持ちの親御さんは
早い内にトリガーポイントを治療できる医療者や鍼灸師、
整体師などに相談するといいと思います。
線維筋痛症にならないように予防することが
最大の治療になるのですから。