機能と痛みとトレーニング

子供の頃からバレエをやっていたけど
家事、育児、自身の病気、家族の看病などでしばらくブランクがある。
やっぱりバレエが好きで再開したけど
思うように動けず痛みも出るという大人バレエの方。
カラダのメンテナンスはプロのすることで
とても贅沢なことだと思っていたそうですが、
何とか思うように踊りたいと通われるようになりました。
アンデオール整体の実施です。
抱えていた問題は、
股関節周囲の痛みと動きの問題
片方のハムストリングが硬くて伸びない
腰の奥の方に感じる動きに伴う痛み
腰がどうしても反ってしまう
足首や足周辺の痛み
フクラハギに力が入ってしまい筋肉が盛り上がる
背骨を長く出来ず胸が開く
お腹が硬い
などなど
カラダ全体が硬い印象で
関節の可動性の低下や部分的な筋力の不足、
機能的な不全という印象でした。
まず、硬くなってしまった筋肉・筋膜の柔軟性の向上からです。
組織がスジ張った硬い状態では全ての面でうまく機能しませんので
その硬い組織を3カ月ほどかけてターンオーバーさせなければなりません。
スジ張った筋肉組織では、関節の可動性や背中の柔らかさを求める事は出来ませんし
期待したい筋力も発揮でず十分に動けません。
全ての基本となるものですが、
その事を実際に知って判断できる施術者やトレーナーが
ほとんどいないのも残念ながら事実です。
それは置いといて…
約3ヵ月間ほぼ週に一度の施術を行い組織のターンオーバーを促しながら
レッスンの都度に生じてくる足首や股関節周囲の痛みや
動きの問題にも対処していきます。
少しずつ柔軟性が出てきたころ
ご自身でトレーナーさんに身体をチェックしてもらったところ
筋力不足の指摘と共に、痛みの出る動きを禁止されたそうです。
痛みがあるままトレーニングすると
痛みを避ける動き(代償的動作=正しくない動き)でトレーニングしてしまい
正しい動きや求めているトレーニングが出来ないですからね。
3か月目の後半、組織の柔軟性が出てきたので
最後に残っていた骨盤周辺と腰椎の問題点にアプローチします。
骨盤の可動性(恥骨結合や仙腸関節の可動性)を回復させることで
ハムストリングの硬さと股関節の可動性を向上。
筋組織が硬いために腰椎の関節が動かず、異常の無い側に生じていた痛みも
(異常側は動かないだけで痛みが出ず、動ける側が無理を強いられ痛みが出る)
腰椎の関節機能を回復させることで解消させました。
これで、反りがちな腰(反ったまま固定された腰)や股関節の動きが改善されています。
動きと共に出ていた腰痛の改善と
カンブレ(前屈)の時に後ろへ移動するお尻
アラベスクの左右差
尾骨を地面に向けて背骨を引き上げる
など動きの改善が完了し
今回のアンデオール整体は一旦終了です。
次のレッスンでグッと踊りやすくなっているのを体感できるはずです。
次回パーソナルトレーニングに行かれた時に
トレーナーさん気が付いてくれるかな(笑)
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バレエ 整体