筋力が無いから痛くなる?

「ワタシね、前にかかった整体の先生に『筋力が無いから痛くなる』って言われたんですよ。やっぱりそうなんでしょうか?」
「あんまり関係ないでしょうね。」
「そうなんですか?でも関節に力が無い気がするんですよね。」
「あぁ、感覚としてはそうかもしれませんね。でもそれはね、
筋肉が異常を起こしてるから力がないんですよ。」
「別に大したことやってないんですけどね。
出産して育児して、家の中のことをやってるだけなんですよ。」
「出産と育児ですか。それって大仕事だと思うんですよね。
生活の時間だって一定じゃないし、相当疲労が重なると思いますよ。
外で働いている旦那の方がよっぽど楽だったんじゃないの?」
「あはは、案外そうかもね。
じゃあ、運動して力つけなきゃいけないですね。」
「そうじゃないでしょ。
それだけ疲労が重なって、無理がたたった筋肉が痛みを出しちゃったんですよ。
だから、トレーニングして力を付けるんじゃなくって、
休ませて養生させなきゃいけないの。」
「休ませる?」
「そうそう。無理かけないで休ませて、
疲労で傷んだ筋肉が蘇らせるの!」
「運動じゃダメ?」
「ダメ!だね^^」
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疲労が重なって筋肉が傷つく。
通常は、3日程度で修復されますが、
疲労が重なる、冷えるなどで、
やがて痛みを発します。
痛みを発する(トリガーポイントが出来た)筋肉の線維は
部分的に縮まっていて、さらにその両サイドが伸び切っています。
縮まりきった筋肉や、伸びきった筋肉は本来の力が発揮できません。
(中間の長さが一番力を発揮できます。)
なので、痛みを出している筋肉は力が弱い。
もともと力が無いんじゃなくって、
持ってるはずの力を発揮できない。
今ある痛みが解決されれば
もともと持ってる力が発揮できるようになります。
そうなってから、
疲労に負けないようにトレーニングする。
ですよね。