筋肉疲労は万病の元

「センセ、友達がご主人さんと会食してたら、
そのご主人が急に青ざめてフラフラになって倒れそうになったんですって。
これって、低血糖ですか?」
「食事中だったんですよね。
どうなんでしょうか・・・。
その後どうされたんですか?」
「風邪かもしれないって寝たら治ったそうですよ。」
「病院には行かなかったんでしょうか?」
「病院嫌いなんですって。」
「そうですか…。
マッサージにかかるとかは?」
「どうですかねぇ?
人に触られるの嫌いらしいですよ。」
「そうですか・・・。
相当お疲れなんでしょうけどねぇ・・・。」
「センセ、それこそ寝れば治る話?」
「いやいや、蓄積された疲労は
少しくらい寝たって取れませんよ。」
「ですよねぇ。」
「そうそう。
しかもね、取れない疲労は万病の元ですよ。」
「えぇっ!?そうなんですか!?」
「病気ってね、
カラダが本来の働きが出来なくなって
構造や機能がおかしくなってることでしょ。」
「ええ・・・。」
「カラダのね、脂肪を除いた残りの半分が筋肉なんですよ。
体重の約4割くらいにでもなりますかねぇ。
カラダの半分近くが疲労でうまく働かなくなったら
どうなりますか?」
「そりゃあ具合悪くなりそうですね。」
「そうでしょう!放っておけば病気にでもなりそうでしょ?」
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カラダは、
筋膜と呼ばれる何層にも重なった膜構造が全身を張り巡らし
その筋膜構造の中には
多くの細胞や栄養を含んだ体液が満たされ
そこに筋肉、骨、神経、血管などが浮かんでいます。
筋肉の疲労は、
筋膜構造内の体液を蒸発させて
栄養されなくなった組織の働きを悪くし
場合によっては
筋膜がねじれたり、すり切れたり、
癒着して滑りが悪くなったり、
スジスジに線維化して硬くなったりすることもあります。
その状態が
カラダのどこかにコリ感や痛みが出たり
関節が十分に動かなかったり
になります。
さらには、
体液が蒸発して組織に栄養が行きわたらなくなると
その場所に応じて
筋肉、血管、神経、免疫、などの細胞
目、鼻、口、皮膚、内臓の組織に
大きなダメージが起こり
その組織に症状が現われます。
万が一
それらの細胞組織が異常を起こすと
”病気”ということになります。
疲労をため込まない努力や工夫
疲労を解消する手立てが
必要になります。
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不定愁訴 整体