股関節が悪い!?

最近クライアントさんから度々聞かされる言葉
「股関節が悪いんで、脚が痛くなるんですよね。」
更に話を聞くと
「疲れると痛みが出るんで整形に行ったら、『先天性股関節形成不全』だって言われたんですよ。股関節のハマリが浅いんですって。だから疲れると痛いんですって。」
もっともらしく聞こえますが、
「いつごろから痛みが出るようになったんですか?」
と聞くと
「ここ2、3年くらいからなんですよね。前はそうでもなかったんだけど…。」
なんて答えが帰ってきたりします。
不思議じゃないでしょうか?
「先天性=生まれつき」だと思うんですよ。
では、なぜ「ここ2、3年で・・・」なのでしょうか。
これが、「小さい頃から、ずうっと痛いんですよ。」というのなら「先天性○○○」ということなんでしょうけど、
「最近○○○なんですよね。」と「先天性○○○」は結びつかないのではないでしょうか。
「最近≠先天性」ですよね。
さらに話を聞くと
「長い時間歩いて疲れると、股関節から脚の方へ痛みが広がっていく。」
「長い時間歩いて疲れると、ももの前側や腰も痛くなる。」
「長い時間歩いて疲れると、脚の付け根から膝の方まで痛くなる。」
症状はまちまちですが、キーワードは「疲れてくると」なんですね。
では、何が疲れるのでしょうか?
「先天性○○○」だから、関節が疲れるのでしょうか?
疲れるのは「筋肉」ですよね。
けっして関節ではありません。
「筋肉」が疲れて「トラブルを起こし」、「痛みが出る」ですよね。
それで実際に筋肉をみると、腹斜筋、腸腰筋、内転筋群などにトラブルを抱えている場合が多いようです。
痛みの原因は筋肉にあって、骨や関節ではないんですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です