試す

「これで良いと思いますよ。」
「あぁ、そうですね。どれちょっと試してみて。。。」
「あっ!そんな風に動かしちゃダメですよ!」
「いや、でも痛いか痛くないか試さないと。」
「そうなんですけど、そんな事しちゃダメなんですよ。というのはですね、
今出ていた痛みは、疲労してキズ付いた筋肉が治れなくなって
しまいに痛みを出すようになってたんですよ。
今やった施術は、キズ付いた部分が治れるようになる事をしたんですよ。
この後数日くらいの時間をかけてキズ付いた部分が治ると痛みが出なくなるんですよ。」
「いや、でも楽になってるよ。」
「ええ。そうだと思いますが、まだ完全じゃないんですよ。
そんな時に『痛みが出る動き』をするという事は、
くっ付きかけた傷口をわざわざ開いているようなものなんですよ。
手とか足を怪我したら、傷口が付いたか付いてないか
わざわざ拡げて試さないでしょ。
そういう事なんですよ。」
五十肩や寝違え、その他の痛みでも、
痛みが出るかどうかを試す方がいます。
「こうやったら痛みが出るんだよなぁ。あぁ、やっぱり痛い。」
なんて風に。。。
キズ付いた筋肉が正常に修復されないと、いつまでも痛みが続きます。
痛みを試す動作は、例えると傷口を開く動作になります。
治れませんよね。
施術後は、痛みの出やすい動作を数日控えていただきます。
その後でも痛みが治まらないようなら再度施術が必要になります。
キズ付いた筋肉が正常に修復されるまで何度も施術が必要な場合もあります。
小さな傷はすぐ治るけど、大怪我は時間が必要ですよね。

症例

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