50年目の垢落とし

「お尻からモモの裏、フクラハギにとんでもない痛みが出て夜寝られなかった。」
以前から時々そう訴える母に
「そういう痛みが出たら、横向きになって、お尻の外側のところにテニスボールを当てるの。痛みの強くなるところがあるから、そこにボールを当ててジッとしてるの。そうすれば痛みが和らいでくるから。」
と言ってありました。
『ためしてガッテン』の話ではありませんが、『トリガーポイント』が活動し悪さをしている痛みです。
整形などを受診すると、ほぼ間違いなく『坐骨神経痛』と言われ『ヘルニア』などを疑われます。
痛みを訴えても何もしない息子に嫌気がさして
通っているスポーツクラブの近くにある整形外科を受診したそうです。
案の定、
『ヘルニアによる坐骨神経痛で、これ以上悪くなったら手術するしかない。』
と言われてきました。
まあ、そんなこんなでほぼ毎日のよに『リフレ宮の森』に通ってきています。
症状の原因は、小殿筋にある活動性のトリガーポイントです。
慢性化してますので、その都度反応を起こして活動を沈静化させます。
(外から悪さをしている部分を圧迫し、ピクピクと反応を起こさせます。)
さらに悪いことに周囲の筋肉がスッカリ硬化しています。
トリガーポイントの修復と、硬化した周辺の筋肉の再生が必要です。
毎日通っていたスポーツクラブでは、
太極拳、エアロバイク、水中歩行などをやっていて
加えてフラダンス教室にも通ってます。
一旦全て中止させます。
キズ付いた筋肉が症状の元になっているので
キズの上塗りになる可能性は排除します。
運動が健康に良いのは、筋肉が健康なときだけです。
キズ付いた筋肉では、キズを大きくすることがあっても
キズを良くすることにはなりません。
若いときの苦労が、筋肉に『その歴史』として、『硬化』を生んだのでしょう。
仕事や生活の疲労が次々蓄積されて
筋肉の細胞に代謝不良を起こし
正常な柔らかい細胞になれず硬化する。
こんな事が起こってたのでしょうね。
施術や、セルフマッサージや、ストレッチなどで
日々の細胞活動で生まれる老廃物を出来るだけ速やかに排出する。
そのことで新たな細胞への生まれ変わりを促す。
キズ付いた細胞や硬化した筋肉が
数ヶ月、半年、一年・・・
と時間を掛けながら柔軟な筋肉に生まれ変わる。
50年分の、筋肉に溜まった垢落としです。