不確か

「股関節が痛い」
割と多く聞かれる言葉だと思います。
以前、理学療法士の方々のセミナーにお邪魔したとき
講師の方から
「左の股関節が詰まるでしょ?」
と聞かれたことがあったんですが、
言いたいことはわかるのですが、
不確かな言葉使うなーと思い
しばし考えこんじゃいました(笑)
一般的に「股関節」と呼ばれるのはどこでしょうか?
骨盤と股関節
骨(関節)の構造で見ると赤い丸で囲んだところになります。
その周りに肉が付くと
股関節後面
後ろはこのあたり(本当はもう少し内で下側^^;)
股関節前面
前側のこの辺
ソケイ部
この辺を言う方も結構いますよね。
そけい
これは流石に範囲が広いかもしれません。
でも、これが一番多いでしょうか。
来院された方から聞き取るときには
手や指で示してもらい、
関節自体に問題があって
関節自体に痛みがあるのか、
または、周辺の筋肉や筋膜など
柔らかい構造に問題が起きているのか、
それによって考え方やアプローチが全然違ってきます。
先の「股関節が詰まる」も
関節自体を包んでいる膜構造が挟み込まられ
いわゆるインピンジメントなのか、
筋肉筋膜に問題があって突っかかる感覚
挟み込まれるような感覚があることなのか、
全然違いますよね。
一般の方にとっては
痛みが無くなればいいのだから
結局のところどっちでも良いのかもしれませんが、
少なからず代替療法や
スポーツなどの現場、
医療にかかわる仕事をされている方は
勘違いの起こりそうな言葉は気をつけましょうね、
ってことですね。


文責:白幡克治 整体師

略歴:1958/07/21生 札幌市出身
2000年 ナショナル整体学院札幌校卒業 同校認定整体カイロプラクティック師。
卒後、同校の直営治療院長、同校講師、総務部長を歴任する。
2003年8月 痛みの解決を目指す整体師としてリフレ宮の森を開院する。
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