代償動作

代償動作とは、
体を動かす時に
本来の正しい動きではない
少し違う動き方で目的を達成しようと、
無意識で行っている動作。
こんな説明になるでしょうか。
何のこと?
と思われるかもしれませんね。
例えば、
骨盤や股関節に動きの制限があって、
(制限=スムーズな関節の動きが出いないこと)
脚を前後にスムーズに動かせなく
振り回すように動かしたり、
小さな歩幅でなければ歩けない。
膝が曲がらないので
前後に足を開いて床の物を拾う。
肩関節に制限があって
手を上げていくときに
腕の動きよりも肩が持ち上がってしまう。
動作の最終的な目的は達成しますが、
効率的ではないし、
体のどこかに無理が掛かることになります。
この代償動作は
ケガや痛みがあっても
生存していくために逃避したり、闘争したり、
食物を獲得するには必要で、
太古から続く生物としての知恵でもあります。
しかし、
太古からの知恵とはいっても
ケガや痛みがなくなっても
その動作だけが残ってしまうことが多々あります。
現代社会に置き換えると
習慣化された不適切な姿勢や動作、
疲労やコリなどの痛みを避ける動き
捻挫やケガなどをかばう動き
これらが無意識のうちに体に染みついて
正しい動きができなくなる。
正しい動きとは
無理や無駄がなく
最小のエネルギーで最大の効果を出せる動きです。
非効率な動きで部分的な過負荷が起きれば
その部分は疲労してコリや痛みをおこします。
猫背では内臓が圧迫されます。
悪い姿勢がどんどん悪くなる悪循環になりますね。
アスリートやダンサーではどうでしょうか。
効率の悪い動作では
十分なパフォーマンスは引き出せないでしょうし
過負荷になった筋肉は肥大しますよね。
余分に肥大した筋肉は、
体重を増やし
関節の動きを少なくさせます。
ムキムキを見せたい人以外では
邪魔になるってことですよね。
一般の方は
無理なく十分に動けることで疲労しずらくなり、
内臓機能も快調でしょう。
アスリートやダンサーでは
本来必要とされる姿勢動作を効率よく行え
シャープでキレのあるパフォーマンスに結びつくでしょう。
無意識に行ってしまう代償動作は
自分自身ではなかなか気付けません。
時々チェックされてみてはいかがですか?
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ダンス 整体