痛みは無いけど、腰が…

腰痛で訪れたりしていた方ですが、今日は様子がいつもと違います。
「痛くは無いんですよ。でもね、なんか不安定でおっかないんですよ。でも痛くは無いんですよ。」
状態をお聞きすると、
「屈み込む際に膝を揃えてだと、うまく身体が動かない。膝を開かないと屈み込めない。」
との事です。
ご本人によると思い当たる原因は、重たい物持ったりしてから異常が出たとの事でした。
骨盤周囲の触診では、仙骨の捻じれが診られ、動きをチェックすると片側の仙腸関節(1)がスムーズに動いていません。
腸骨筋や梨状筋(2)などが異常な緊張を起こして不均衡となり、仙腸関節の機能異常となっているためです。
  (1)骨盤中央にある背骨の土台である「仙骨」と
   左右にある耳のような形の腸骨をつなぐ関節。
   動きは小さいけれど動かなくなると異常が出る。
  (2)骨盤と股関節をつなぐ筋肉。
   腸骨筋は骨盤の前内側にあり、腸骨と大腿骨をつなぐ。
   梨状筋は骨盤の後で、仙骨と大腿骨をつなぐ。
症状の解消は、筋エネルギー法を用います。
クライアントさんが、ごく小さな力で股関節を動かそうとするのを手で止めて抵抗をかけます。
ごく小さな力を使いますので、どこかに痛みが出たり、身体に無理が掛かる事も一切ありません。
数回の繰り返し動作で、異常を起こしていた腸骨筋と梨状筋が回復しました。
それと同時に仙腸関節の動きも回復します。
施術後屈み込んだり立ち上がったりしてもらうと、膝を揃えた状態で動作が可能になっています。
また、いつも出てくる痛みの原因筋にも兆候が見られますので、それを解消し施術完了となります。
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日常の動作が筋肉の異常な緊張を作り、その異常な筋肉が関節の動きを妨げる。
動きの悪い関節がスムーズな動作(関節運動)を妨げる。
よく言われるところの「関節のズレ」という状態です。
けっして勝手に骨や関節がズレル訳ではないんですね。

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