筋膜の高密度化

だいぶポピュラーになってきた「筋膜」という言葉ですが、
結局のところ何?
と思ってる方も多いのではないでしょうか。
筋膜は大部分がコラーゲン線維でできた膜構造で
その線維の方向性によって
伸び縮みがしやすい方向と
伸びにくい方向を持っています。

筋膜構造
体の表面には皮ふがあって、
その下に浅筋膜(せんきんまく)という
皮ふと同様に全身を覆っている膜構造があります。
浅筋膜の外側(皮ふ側)と内側には
通常脂肪細胞があり皮下脂肪と呼ばれる層になります。
皮下脂肪があることで
皮ふと浅筋膜、さらにその下の深筋膜(筋肉のある層の一番外側を覆っている筋膜)どうしが
スルスルと滑ることが可能になります。
また、各筋肉の塊(かたまり)も筋膜(筋外膜)で覆われていて
その塊の筋膜の間や
深筋膜の間がスルスルと滑ります。
それぞれの筋膜の間には
タンパク質と水と糖がくっ付いた高分子のジェルがあって
そのおかげでスルスルと滑ることが可能になります。

基質の水
いろいろな原因で脱水が起こると
スルスル滑ることができなくなり、
痛みやシビレなどが現れることもあります。
この時のスルスル滑られない状態が
筋膜の高密度化と呼ばれます。
簡単に言うと
筋膜同士がくっ付いちゃった状態ですね。
くっ付いた筋膜同士を擦る(こする)ようにする手法
たるみを作って水を誘導する手法
隣接する筋肉の過緊張を取ることで水を誘導する手法
制限のある筋膜を押さえながらストレッチする手法
などが必要になってくるでしょうか。
今の筋膜の状態を察知して
必要な手法を用いることが大事で、
何でもかんでも一つの方法という訳に行かないのが現実でしょうか。
筋膜リリース


文責:白幡克治 整体師

略歴:1958/07/21生 札幌市出身
2000年 ナショナル整体学院札幌校卒業 同校認定整体カイロプラクティック師。
卒後、同校の直営治療院長、同校講師、総務部長を歴任する。
2003年8月 痛みの解決を目指す整体師としてリフレ宮の森を開院する。
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