自然治癒力って?

自然治癒力を高める事で症状の改善を図る。
整体院のチラシやホームページで目にする事があるかと思います。
では、自然治癒力が高まるとは、どういうことなのでしょうか?
どうすれば高まって、
どうすれば下がるのでしょうか?
その前に、ヒトの身体の成り立ちを考えてみましょう。
ヒトの体に必要なこと
それは、形が安定しているという事。
さらには、自由に動き回れるという事。
そのために身体は、
結合組織と呼ばれる蛋白質の網目構造で成り立っています。
(名前をよく目にするコラーゲン線維が元になります)
その結合組織は網目構造の中に含まれるもので形や性質が変わり、
(たとえばカルシウムが含まれると骨となるように)
全身をくまなくネットワークするものに筋膜があります。
その筋膜構造のポケットの中に筋肉や骨、神経や血管などが浮かんでいます。
浮かんでる?
筋膜のポケットの中に基質と呼ばれる、
水分を含んだゼリー状のものがあり、
その中に、筋肉や骨などが浮かんでいます。
そして、そのゼリー状の中に
脂肪細胞や免疫細胞、栄養や老廃物、
結合組織を作り出す線維芽細胞などがあります。
病気やケガなどで身体の細胞が壊れたときに、
壊れた残骸を排除し、新たな組織を作り出す働きのあるゼリー状の高分子ゲル。
筋膜でつくられた身体構造の中で
この水分を含んだ高分子ゲルが
十分に存在していること。
これが、自然治癒力の大元です。