草取りは膝に悪い!?

「センセ、こないだ裏庭の草取りしてたら膝が痛くなって、友達に話したら『しゃがんで作業するのは膝に悪い。そういう時は、作業用の椅子に座ってすれば良い。』って言うのよね。ホントに膝に悪いんでしょうか?」
「まあ、あんまり長々としゃがんでると良くないかもしれないけれどね。ところでその時の『膝』って『膝関節』のことなんでしょうね。」
「エッ!?ええ、膝関節のことですよね、きっと。」
「問題はね。『関節自体』じゃなくって、『関節周囲の筋肉』なんですよ。膝の関節を曲げたままにするとか、立ったりしゃがんだりの曲げ伸ばしを繰り返すでしょ。その時に膝の関節周囲の筋肉が疲労するわけ。で、筋肉に異常が起きて痛みを出すんですよね。」
「でもねセンセ、関節の後ろ側辺りが痛かったんですよ。」
「そうそう、筋肉が関連する痛みって、関節付近や、関節の深いところが痛いように感じるのね。」
「そうそう、そんな感じの痛みでしたよ。」
「うん。それで病院行くと『○○関節痛』なんて病名付けられちゃうんですよね。ところで、どこが痛かったの?」
「いや、今はもう痛くないんですよ。」
「うん。痛みは出てないかもしれないけど、原因はそのまま残ってるかもしれないんでね。ちょっと診せてね。」
「ここ押されると痛いでしょ。」
「あっ!ホントだ!」
「これが筋肉の傷んだところで、今は落ち着いてるけど、また疲労するとすぐ痛みが出るんですよ。」
「そうなんですか?」
「そうなの!だから、早い内に対処が必要なの。『その内に治るから』って放っておくでしょ。そうすると慢性化して、ホントに関節が変形したりするんですよ。」
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医者でもマスコミでも、先に目が行くのは、『骨』や『関節』の異常。
その次が、『神経』の異常でしょうか。
(症状によっては、順番が逆転しますけどね…。)
身体に起こる痛みの90%以上は、筋肉の異常です。
疲労し、傷み、損傷して組織変化を起こし、
筋肉内に『トリガーポイント』ができます。
そのトリガーポイントが、活動し悪さをすると『痛み』が生まれます。
(一時的に活動が沈静化すると、痛みが引きます。)
これは、骨や関節や神経の問題ではなく、『筋肉』の問題です。
トリガーポイントは、適正に対処すれば消失します。
異常な筋肉が健康に戻れば、いつまでも健康でいられますよ。
そのためには、早め早めの対処が必要ですよ。