骨は症状を起こすか

「ウチのは治るのかい?」
ご主人からの電話です。毎週通われてきていた女性のご主人からです。
「毎週行ってるようだが、治る見込みはあるのかい?」
「今の状態から言いますと、筋肉が硬くなっていて滑らかに動けない状態なんですよ。それでどうすれば良いかというと、『運動すること、歩くこと』が必要なんですよ。動くことで筋肉を作ってもらわなければ、何も変わらないと思います。週一回30分くらい施術したって変わりようがありません。常日頃運動するように言わせて頂いてましたが、いかがでしたか?」
「やっぱりそうか…。具合が悪いと言っては寝込んでばかりいるからな。運動すれって言ってるがちっとも聞かない。」
「やはりそうですか。厳しい言葉で言わせて頂いたこともあるんですが、やって頂けなかったようですね。」
「いや、それと先日、紹介してもらった整形に行かせたら『骨粗しょう症』だって言われたんだ。」
「ああ、そうですか…。」
======================================================
腰から殿部にかけて慢性的な痛みを持つ70才代の女性です。
数年間に渡り週一回のペースで通われてきていました。
当初の激しい痛みはすっかりなくなっていますが、『ずっしりと重い感覚』がいつまでも残ってました。
硬変した筋肉が各部の運動を妨げ、不快な症状(感覚)を作っています。
適度な運動をすることと、筋肉の生まれ変わりを妨げている筋肉中の老廃物などを除去することで、硬く硬変した筋肉が生まれ変わり、柔軟性を取り戻すと症状が無くなります。
運動やセルフマッサージ、ストレッチなど、日々の積み重ねで症状が改善されていくのですが、調子が悪いと言っては横になって休む生活のようです。
ところで、『寝たきり』がなぜ起こるかご存知でしょうか。
『寝たきり』でいるから『寝たきり』になります。
入院など長期の安静だったり、転んだりしたら怪我をするからと歩くことが減り、やがて横になる機会が増え、『寝たきり』になったりします。
出来るだけ歩くこと。
出来るだけ行動すること。
行動して出来た疲労は素早く取ること。
こんなことが筋肉の生まれ変わりに必要だと思います。
=====================================================
骨粗しょう症
骨密度が減り脆くなる。
骨は重力と戦うことで成長します。
骨には、原料のカルシウムとビタミンDが必要です。
日光を浴びなければ、ビタミンDは作られません。
骨折などを恐れるあまり家に閉じこもり、歩くことを減らされるようになったらこの先どうなるのでしょうか。
骨が症状を出すのでしょうか?
骨は痛み・痺れ・違和感などの不快な症状を出しません。
健康で過ごされることを祈るしか出来なくなりました。残念です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

症例

前の記事

ムチ打ち症