情報の中の筋膜はがし

オステオパシーという治療手技体系の中に、筋肉や内臓を包んでいる筋膜の癒着や歪みなどの障害部位を開放する筋・筋膜リリースがあります。
皮ふ面から深い部分にゆっくりアプローチして、強い力や急激な力を加えず、無理に引きはがすことをせずに、十分に時間をかけて障害を開放するものです。
最近の流行りモノである「筋膜はがし」は、TVやYoutubeなど映像的にはそれらしく見えるかもしれませんが、筋膜リリースと一線を画するものに思えます。

特に、フォームローラーやボールなどを使ったものはセルフマッサージであって、筋膜リリースには程遠いように思います。
同様に、数年前にはトリガーポイントという言葉が流行ってましたが、ただの圧痛点までトリガーポイントに含めてしまっているように見受けました。
治療手技ばかりではなく病名や症状名も同様で、腰痛なら椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、しびれる感覚なら狭窄症、フワフワする感覚なら脳脊髄液減少症などと一括りにして取り上げられることもしばしばです。
様々な形のメディアから判断しきれない程の情報が溢れています。中でも生き残ることを優先して目を引かせるメディアは、特に過激な情報を流しています。
多すぎる情報の中から、自分に必要な、本当に有益な情報にたどり着くには、自身が勉強する必要もあるかもしれませんし、それ以上に運も必要かもしれませんね。
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筋膜・筋肉の機能異常、自律神経の機能異常が心身の痛みとなります。
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