痛みの分類~急性と慢性、トータルペイン

体の「痛み」に関して連続して投稿しているリフレ宮の森 白幡です。
痛みには、急性痛と慢性痛があります。
熱い物や鋭利なモノに触れた時などに感じる生理的な痛みや体の内部におこる損傷などを原因とする炎症による痛み(=侵害受容性疼痛)で、原因が無くなるか治療を施すことで沈静するのが急性痛になります。
一方、急性疾患(急性痛)の通常の経過を経ても長期間痛みが続くものを慢性痛と呼びます。
慢性痛では、痛み以外の不定愁訴が伴うことも多く、痛み以外の様々な症状を含めて、それ自体が一つの疾患であるとも言えます。
また、末期がん患者にみられる「トータルペン」という考え方もあります。
これは、疾患による体の痛み、重病になったという精神的な痛み、治療により社会生活を中断せざるを得なくなることによる社会的な痛み、病状によってあり得るかもしれないスピリチュアルな痛み、など4つを合わせて「トータルペイン」と呼びます。
神経刺激物質
リフレ宮の森では、捻挫やギックリ腰などの急性痛、慢性筋筋膜痛(MPS)や〇〇症候群などと呼ばれる慢性痛などを多く扱っています。
ほとんどの場合、蓄積疲労による筋筋膜の機能異常や微小な損傷、筋膜の滑走不全、癒着した筋膜に巻き込まれた神経線維、高密度化した筋膜による体外に発散できない内部熱などが原因で急性痛や慢性痛が起こります。
原因に合わせた施術を行うことで、状況に応じた経過をたどって正常化に向かいます。
小さな切り傷はすぐ治るけど、古傷や大きな傷が治るのに時間が掛かるのと同じことになります。

文責:白幡克治 整体師

略歴:2000年 ナショナル整体学院札幌校卒業 同校認定整体カイロプラクティック師。
卒後、同校の直営治療院長、同校講師、総務部長を歴任する。
2003年8月 痛みの解決を目指す整体師としてリフレ宮の森を開院する。
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