筋膜の滑走障害

体の痛みの分類などを綴ってきましたので、次は原因などを書き綴りましょう。
どこかに痛みがあって整形外科などを受診すると、レントゲンなどで画像診断となることが多いでしょうか。
主に、骨などの構造を検査することになります。
ところが多くの痛みの原因は、骨などの硬い部分じゃなくて、筋肉や筋膜などの柔らかい肉の部分だったりします。
レントゲンに写らない分ですね。
筋肉筋膜の痛み(筋筋膜痛)では、30年ほど前にトラベル&サイモンズが「トリガーポイント・マニュアル」で説明しています。
筋膜痛とは言っても筋肉(筋肉単体)を包んでいる膜構造に痛みの受容器(センサー)があって、そこからの信号が痛みとして感じられるというものでした。
ここ10年ほどで研究が進んできた「筋膜」は、全身をネットワークする膜構造であり、筋肉、骨、神経、血管、内臓などを包むほか、関節周囲の構造、筋肉の端の腱、皮下脂肪層にある浅筋膜、胸腹部の内臓を包む胸膜腹膜など、大きなくくりのものです。
それら筋膜が、何かに引かれて過緊張をおこしたり、代謝異常による水分流出による滑走障害、過負荷による滑走障害、ケガや手術などで損傷することによる滑走障害など、筋膜同士の滑りの悪さ、高密度化、癒着などで痛みが起きることが多いようです。
いわゆる「筋膜リリース」は、それらの滑走障害を解消するものです。
滑走障害の動きの制限を皮ふ面に密着して皮ふ面を大きく揺らす、浅筋膜を捉えて大きく揺らす、深筋膜を捉えながら制限部を揺らす・擦る、あるいは制限部分をとらえて体を動かす、制限部分に必要最小限の圧迫を加えて制限が解消される反応を待つ、などで制限部分を解消します。
けっして「〇〇はがし」と言われるような荒業ではありませんし、単純にグイッと伸ばすものでもありませんよ。
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文責:白幡克治 整体師

略歴:2000年 ナショナル整体学院札幌校卒業 同校認定整体カイロプラクティック師。
卒後、同校の直営治療院長、同校講師、総務部長を歴任する。
2003年8月 痛みの解決を目指す整体師としてリフレ宮の森を開院する。
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